大蛇堂の『うねり』

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いざ参らん、大蛇退治へ

おばんです。

わたしは「一條おろち」と名乗っている。

この名前は約10年前、専門学校をでてすぐに働いたアニメスタジオの社長につけてもらった名前。

ある案件が炎上し19時をまわってみんな残業、まだまだデスマーチが終わる気配のみえない静まり返ったスタジオ。
そんななか、携帯に社長から「いますぐ阿佐ヶ谷に来るんだ!」とのメール。

適当な理由をつけて社をでると、場所はやきとりの赤ちょうちん。
こちらは居酒屋のくせに、くたびれたサラリーマンで静まり返っている。

そこに一人だけ綺麗とは言えないシャツと、汚いと言っていいチノパンで、サラリーマンよりくたびれた顔で飲んでいるのが我が社の社長だ。

ようは社に帰る前に飲んでも顔にでない飲み仲間が欲しかったんじゃないか。協力します!

社長「きみの絵はそれにしてもアニメーターにしては独特だな。なにかあだ名がほしいな。好きな漫画家とかいるのかね」
一條「楳図かずおとか好きですね」
社長「“おろち”という作品あったよな。うむ。きみは今20歳だったな。おろち二十郎と名乗りたまえ!」
一條「なんですか、二十郎って?」
社長「打ち合わせのときは必ず外の木に蛇を用意したまえ。そして名前を聞かれたら外の蛇を眺めながらこう言うんだ。『名前か、そうだな。おろち、おろち二十郎とでも名乗っておこうか』と」
一條「それ、椿三十郎まざってるじゃないですか」
社長「来年はおろち二十一郎な。その次は二十二郎。その次も次も・・・」
一條「30になれば三十郎」
社長「いや、そこは三十路郎」
一條「味噌二郎(笑)」
社長「いいじゃん、おろち喜寿郎とか」
一條「喜寿はいいですけど、還暦郎とか語呂よくないですよ」
社長「そうか?まあ飲みたまえ」


このあと1年たたずにアニメーターからドロップアウトすることになるのだけど、絵描き活動するにあたって、ここから《おろち》だけとって苗字とくっつけたわけです。

おおやけに《おろち》を名乗って約10余年。
やまたのおろちは8つの首があるというけど、その名の通り、いろいろやった。

絵画の賞もいろいろとったし、イラストの仕事もしたし、映画にも使われたし、テレビもきたし、デザインしたりイベントの指揮官みたいなこともした。
果てはギャラリーまで作りはじめた。

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なんか、いろいろした。


・・・ていうか、

し過ぎ。




アニメーターの時の社長につけてもらったけど、現在その会社は倒産して、もう繋がりがなくなってる。

いま藤野に住んでるけど、自然の影響はかなり大きくて作品が大転換を迎えた。

「もう、このへんで一旦清算してもいいな」

夏を迎える前から思ってた。




ということで、今年でおろちは消滅です。
おろちの個展も、今回で終了です。

蛇に冬はきついですよ。

冬眠に入りますね。


さよーならー